卵巣がん
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卵巣がんの化学療法における標準療法
A standard therapy in the chemotherapy of the ovarian cancer
卵巣がんのうち80%は上皮性のがんです。
上皮性の卵巣がんには、タキソール・パラプラチンを併用し3週ごとに投与するTC療法が効き、70%程度の高い奏効率(腫瘍が1/2に縮小となった状態が4週間以上続く人の割合)が報告されています。
TC療法が卵巣がんの化学療法における標準療法となっています。
タキソール(一般名パクリタキセル)使用に健康保険が適用されているのは、卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がんです。
タキソールはイチイの樹皮から見つかった成分です。
細胞分裂時にできる紡錘糸の形成を阻害します。
パラプラチン(一般名カルボプラチン)使用に健康保険が適用されているのは、卵巣がん、子宮頸がん、頭頸部がん、肺がん、睾丸腫瘍、悪性リンパ腫です。
卵巣がんに対する奏効率は38%で、タキサン系抗がん剤であるタキソールやタキソテールと併用するのが標準治療となっています。
抗がん剤の併用使用によって効果と安全性を高められるようになっており、今後の研究によってその割合を高くできる可能性があります。
上皮性の卵巣がんに効果の高いTC療法ですが、上皮性の卵巣がんであっても明細胞腺がん、粘液性腺がんの奏効率は2割を切っています。
進行卵巣がんの化学療法に関して、日本で実施された最新の臨床試験結果によると、現在の卵巣がん標準療法に比べ、タキソールの毎週投与法(パラプラチンの投与方法は標準療法のままで、タキソールの1回の量を減らす)の方が、がんが悪化せずに生存する期間(無増悪生存期間)が約10ヶ月も伸びたという結果が出ています。
このように、将来、効果的な療法が判明して標準療法が変わる可能性もあります。